ワンちゃん豆知識
はじめてワンちゃんを迎えた方へ~飼ったらすること5選
ワンちゃんを迎えたときには、予防接種やフィラリア症予防など、やるべきいくつかのことがあります。
ただ、はじめてワンちゃんを飼う場合には、「いつ・どのようなタイミングで動物病院に行くべきか?」わからない方も多いと思います。
この記事では、はじめてワンちゃんを飼った方にむけて、するべき5つのことと動物病院探しの重要性についてお伝えしています。
「飼ったはいいけど、なにをするといいのだろう…?」と不安や疑問のある飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
ワンちゃんを飼ったらやること5選
ワンちゃんを飼ったら、やるべき5つのことがあります。
飼い主さんに義務があるものや、怠ることで命にかかわるものもあるため、チェックしてみてください。
①狂犬病予防注射
狂犬病ワクチンは、必ず接種しなければいけない、法律で定められた義務のワクチンです。
狂犬病は日本にはない病気ですが、世界的には発生が多く、発症すると100%死亡する恐ろしい病気です。
この病気が日本に侵入するリスクはゼロではないため、ワンちゃんを飼う人の責務として、狂犬病予防注射は必ず接種しなければいけません。
接種をすると証明書がもらえるため、それを役所に提出して、『犬の登録』を行うようにしましょう。
その後は1年に1回打つようになり(犬の登録をすると、毎年春ごろに役所から接種のお知らせが届きます)、その都度、接種済み票を役所に届け出る必要があります。
病気やなにかしら接種できない理由がある場合には、動物病院で狂犬病予防注射の猶予書をもらい、こちらも同様に役所に届けるようにしましょう。
②混合ワクチン接種
狂犬病ワクチンとは異なり、混合ワクチンは任意接種のワクチンです。
ただ、犬同士でうつりあう感染症の予防のために、できたら接種したほうがいいですね。
特に、トリミング施設やペットホテル、ドッグランなどを利用する際には、接種証明書が必要となることも多いです。
なお、動物病院によって扱っているワクチンの種類や接種のタイミングは異なります。
子犬のときには、からだにかかる負担を考慮し、少ない種類のワクチンを打つことも多いですね。
ワクチンスケジュールとしては、1カ月おきに2,3回打つことが多く(例:生後2か月齢→3か月齢→4か月齢)、追加で1年に1回接種していきます。
動物病院によっては、抗体価を測定し、不足している場合のみ接種することもあります。
『狂犬病ワクチンと混合ワクチンのどちらを先に打つか?』は主治医の先生のお考えによるところがあり、どちらが先でも問題ありません。
また、『お散歩は全部のワクチンが終了するまでは行ってはいけないのか?』というと、そういうわけではありません。
これらのワクチンは、ワンちゃん同士が接触することでうつりあう可能性がある病気の予防のために行います。
つまり、ワンちゃん同士の接触がなければ、特に問題なくお散歩に行っていいということです。
お庭や近所でのお散歩、ほかのワンちゃんに触れ合わないお散歩でしたら、問題なく行ってもらって大丈夫です。
③フィラリア、ノミ・マダニ予防
フィラリア症とは、フィラリアという寄生虫がワンちゃんに感染し、慢性的な心臓・呼吸器トラブルを生じる病気です。
フィラリアをもっている蚊がワンちゃんを刺すことで感染が成立しますが、予防薬を投与することで100%発症を抑えることができます。
最近では、都市部においてはほとんど見かけられない病気となりましたが、地方の自然が多い地域では、まだまだよくある病気です。
フィラリアに感染している場合に予防薬を投与すると、ショック状態となることがあるため、必ず『からだにフィラリアがいないかどうか?』を、血液検査でチェックしてから薬が処方されます。
(子犬の場合には、検査なしで予防薬が処方されることがあります。また、検査が必要ない予防薬もあります。)
春ごろから冬時期まで、1カ月に1回予防薬を投与して、しっかり予防しましょう。
また、ノミやマダニ予防も大切です。
お散歩道や公園、場合によっては家の中にも、ノミやマダニは存在します。
刺されることで、かゆみや痛みなどを生じるのみならず、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症にかかってしまう可能性もあります。
最近では、フィラリア症やノミ・マダニ予防を1粒飲むだけでできる薬もあるため、簡単に対策をすることができます。
④去勢・避妊手術
まず、去勢手術と避妊手術の違いについてお伝えします。
去勢手術は、男の子の睾丸(精巣)を2つ切除する手術のことで、皮膚を少し切開して行うため(おなかを開く手術ではないため)、日帰りでできることが多いです。
一方、避妊手術は、女の子の卵巣(と子宮)を切除する手術のことで、こちらは開腹手術となります。
(卵巣のみ切除する動物病院と、子宮もあわせて切除する動物病院がありますが、動物病院のお考えによるところで、どちらも問題ありません。)
そのため、1泊2日の入院となることが多いですが、腹腔鏡を用いる場合や動物病院によっては、日帰りが可能となることもあります。
「手術を受けるかどうか?」は判断に難しいことも多いと思います。
一般的には、手術を受けることで、将来的に生殖器の病気となる可能性が減るため、手術をおすすめする場合が多いです。
特に女の子の場合には、早くに手術を受けることで、乳腺のガンになる可能性が非常に低下します。
また、避妊手術を受けていないワンちゃんの4頭に1頭が子宮蓄膿症という、子宮に膿がたまってしまう病気になります。
場合によっては命を落とすこともあるため、避妊手術は行うことが推奨されています。
去勢手術に関しては、女の子のワンちゃんのような生殖器疾患の予防というよりも、マーキングの減少や温和な性格になる可能性を目的として行うことが多いですね。
ただし、100%安全な麻酔はないため、手術を受けることで万が一があることがデメリットとなります。
病気ではないのに、からだにメスを入れるということも不安ですよね。
「手術を受けるべきか?」悩まれている飼い主さんは、ぜひしっかりと主治医の先生とご相談ください。
⑤歯みがき、肛門腺しぼり、耳掃除などの日常ケア
ワンちゃんの日常ケアとして、歯みがきや肛門腺しぼり、耳掃除や爪切りなどのお世話が必要となります。
また、1カ月に1度はシャンプーをしてあげましょう。
ちなみに、子犬のシャンプーは、自宅で行う場合には、ワクチン未接種でも問題ありません。
ワンちゃんの日常ケアについては、別の記事でも解説していますので、ご参照くださいね!
関連記事:犬のお手入れ
ワンちゃんを飼ったら、まずは動物病院を探そう!
ワンちゃんを飼ったら、まずは動物病院を探すようにしましょう。
「どういったスケジュールで、なにを行うといいか?」愛犬にベストな方法を、先生が詳しく教えてくれるはずです。
また、子犬のうちは、下痢や嘔吐など、からだを壊してしまうことが非常に多いです。
緊急時や不安なときにすぐに対応してもらえるよう、主治医の先生を持っておくことはとても大切です。
【まとめ】はじめてワンちゃんを迎えた方へ~飼ったらすること5選
ワンちゃんを迎えたら、
1.狂犬病予防注射
2.混合ワクチン接種
3.フィラリア、ノミ・マダニ予防
4.去勢・避妊手術
5.歯みがき、肛門腺しぼり、耳掃除などの日常ケア
をする必要があります。
ただ、まずは、なによりもお家になれることが大切です。
『しっかり食べているか?』『十分に睡眠はとれているか?』よく様子をみてあげましょう!