ワンちゃん豆知識

ワンちゃんが春になりやすい病気とそのケア方法

暖かくなってくると、お散歩や旅行などでお出かけをする機会も増え、愛犬とより楽しい時間が過ごせますよね。

ただ、春は、虫や植物も活動的になる時期であり、思わぬアクシデントが生じることもあります。

また、引っ越しや新しい仕事に就くなど、生活リズムが変わる飼い主さんも多く、それに応じて、ワンちゃんもストレスを感じやすい季節となります。

この記事では、ワンちゃんが春になりやすい病気をお伝えするとともに、その対策やおすすめのケア方法について解説しています。

暖かくて過ごしやすい季節を、愛犬と一緒に存分に楽しみたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。

ワンちゃんが春になりやすい病気とは?

ワンちゃんが春になりやすい病気とは?

ワンちゃんが春になりやすい病気には、

・ストレス性の胃腸炎
・花粉症(アレルギー性皮膚炎)
・植物の誤食、虫によるトラブル

などがあります。

一つずつ見ていきましょう。

ストレス性の胃腸炎

『食事を残すようになった…』『下痢や嘔吐をする…』

春は、胃腸の具合がよくないことがしばしばあります

すべての原因を特定することは難しいですが、飼い主さんの生活リズムの変化によるストレスも一因としてあると思われます。

通常、成犬で元気があり、吐き気や下痢が一過性のものである場合には、お家で安静に過ごすことで、よくなるケースが多いです。

食事は絶食で様子を見るか、柔らかいものやウェットフードに変更することで、胃腸にやさしくなります。

ただし、様子を見ても改善が見られない場合や、何度も吐く・水下痢をしているといった場合、子犬やシニア犬の場合には、早めの受診がおすすめされます。

花粉症(アレルギー性皮膚炎)

春は鼻がムズムズ、くしゃみを連発…

人にとってはつらい花粉症の時期ですよね。

ワンちゃんにも花粉症(花粉やハウスダストによるトラブル)はありますが、人のようにくしゃみや鼻水といった症状ではなく、かゆみや赤み、脱毛など『皮膚の症状』として現れることが多いです。

春は毛が生え変わる時期ですので、『皮膚トラブルなのか?換毛期なのか?』の判断が難しいこともあります。

「いつもよりかいているな…」「一部だけ脱毛しているけど…」という場合には、皮膚病の可能性も…

一般的に、皮膚の症状は緊急性が低いことが多いですが、改善しない場合には、受診するようにしてくださいね。

植物の誤食、虫によるトラブル

春は、さまざまな植物や虫が活動的になります。

お散歩道には危険な植物もあり、誤食や接触をすることで、下痢や嘔吐、皮膚炎などの中毒症状を引き起こすこともあります。

ものによっては、内臓に大きなダメージを与えて、死に至ることも…

誤食が分かった場合には、すぐに動物病院で吐かせる必要があります。

詳しくは別の記事にて解説いたしましたので、そちらもご参照くださいね。

また、ノミやマダニなどの外部寄生虫も活動が活発になる時期です。

刺されることで、かゆみや痛みなどを生じるのみならず、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などの感染症にかかってしまう可能性も…

みなさまご存じの病気である『フィラリア症』を媒介する蚊も、活動をはじめます。

動物病院で予防薬を処方してもらい、確実に対策をするようにしましょう。

春におすすめのケア方法

春におすすめのケア方法

以上、春になりやすいワンちゃんの病気についてお伝えしました。

病気を防ぐためには、前もっての対策や日頃からのケアが重要です。

ここでは、春におすすめの愛犬のお手入れ方法を解説していますので、ぜひ行ってみてください!

スキンシップ

春だけに限ったことではないですが、生活リズムが変わる季節だからこそ、愛犬とのスキンシップをよりはかるようにしましょう

ワンちゃんはリラックスした表情を見せ、おなかを出しながら「なでて!」といったポーズを示すでしょう。

触れ合うことで、皮膚やおなかのトラブルなどを発見できる可能性もあります。

『赤みや脱毛はないか?』『できものはないか?』今一度チェックをしてみましょう。

また、ボールやおもちゃなどを使った遊びや、かくれんぼ・追いかけっこなどを通して、一緒に遊ぶことも大切です。

適度な運動は、リフレッシュになるだけでなく、体重の維持や食欲増進にも役立ちます。

動物病院で予防関係を行う

春は、フィラリア症やノミ・マダニの予防、狂犬病予防注射などを行う季節です。

フィラリア症の予防薬は、血液検査を行い、『からだに虫がいないかどうか?』を確認してから処方されます。
そのときに、一緒に全身の血液検査を行うことで、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。

お散歩道や公園、場合によっては家の中にも、ノミやマダニが存在します。
特に春ごろから動きが活発となるため、必ず予防をするようにしましょう。

最近では、フィラリア症やノミ・マダニ予防を1粒飲むだけでできる薬もあり、簡単に対策することができます。

また、狂犬病予防注射は飼い主さんの義務で行う注射ですので、打てない理由がない場合には、必ず接種しましょう。

動物病院に出向くこの機会に、日頃からの悩みや疑問なども相談してみるといいでしょう。

ブラッシング

春はモコモコ・フワフワの冬毛から、どっと毛が抜け、夏毛に変わる換毛期です。

うまく抜け毛の処理ができないことで、毛が絡まったり、皮膚が蒸れてトラブルを生じてしまうこともあります。
そのため、週に2,3回程度はブラッシングをしてあげるようにしましょう。

嫌がるワンちゃんの場合には、先の丸いスリッカーブラシや、手袋タイプのブラシを用いるといいです。

上手にできたら、ほめておやつをあげるといいですね。

毛玉は無理にとらず、コームで少しずつとくようにしましょう。

あまりにも大きい毛玉は、バリカンやハサミでカットするとよいですが、誤って皮膚を切る事故は多いですので、気をつけて行いましょう。

【まとめ】ワンちゃんが春になりやすい病気とそのケア方法

ワンちゃんが春になりやすい病気には、

・ストレス性の胃腸炎
・花粉症(アレルギー性皮膚炎)
・植物の誤食、虫によるトラブル

があります。

飼い主さんの生活スタイルの変化に合わせて、体調を崩す子も多くいますので、できる限りで触れ合う時間を増やし、遊びやブラッシングなどを通して、スキンシップをはかるようにしましょう。

また、予防関係が始まる季節でもあります。

動物病院を受診し、愛犬に合った薬を処方してもらいましょう!

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