ワンちゃん豆知識
ワンちゃんが食事を摂らない理由とその対策10選
『家に来たばかりのワンちゃんが食事を摂らない…』
『急に愛犬が食事を残すようになった…』
そんなときには、「なにが原因だろう?動物病院に行くべきかな…」と不安になってしまいますよね。
この記事では、ワンちゃんが食事を摂らないときの原因や対処法についてお伝えしています。
「愛犬にしっかりご飯を食べてほしいな!」という飼い主さんは、ぜひご参考になさってください。
ワンちゃんが食事を摂らない理由とは?
ワンちゃんが食事を摂らない理由は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、わがままや食事に飽きているといったことです。
一般的には、ワンちゃんは毎日同じ食事を摂っても、飽きずに食べられる特性があります。
そのため、人と違って、毎日同じドッグフードをおいしく食べています。
ただ、「待っていれば別の食事やおやつが出てくる!」と認識している場合や、「遊ぶ方が楽しい!」といったときに、食事を摂らなくなることがあります。
こういったことは子犬で多いです。
また、子犬は胃袋が小さいため、1回に食べられる食事量が少なく、遊び食べをすることもしばしばあります。
トイプードルやチワワなどの小型犬においても少食の子が多くいますね。
2つ目の理由として、ドッグフードが劣化している場合があります。
ドライのドッグフードは開けたてのときが最もおいしく、時間経過とともに酸化をし、においや味が落ちていきます。
ワンちゃんは食べ物を嗅覚で判断していますので、においのあまりよくない(劣化している)食事には、食いつきが悪くなる傾向にあります。
3つ目の理由として、体調不良で食事を摂らなくなることもあります。
体調がよくないときには、同時に、元気がない、下痢や嘔吐をしている…といったことが見られることも多いですね。
一過性の胃腸炎で食事を残すようになることが多いですが、ストレスがある、肝臓や腎臓にトラブルがある…といったことも。
食べないことが続く場合や何かしらの症状がある場合には、動物病院を受診する必要があります。
子犬やシニア犬では注意が必要
成犬であれば、わがままや少食で食べていない状況でしたら、数日経過をみても問題がないことがほとんどです。
ただ、子犬やシニア犬の場合には注意が必要です。
子犬(特に生まれて半年まで)では、1,2食摂れないだけで、低血糖や脱水症状を引き起こすこともあります。
シニア犬の場合には、からだにトラブルがあり、食事を残すことも多いですね。
徐々に食欲が落ちてきたという場合には、年齢的なこともあるかもしれませんが、その見極めは難しいため、子犬やシニア犬が食事を摂らない場合には、動物病院を受診した方が安心ですね。
ワンちゃんにご飯を食べてもらう方法10選
ワンちゃんに食事を摂ってもらうためには、さまざま工夫をする必要があります。
病的ではなく、緊急性はないと判断された場合には、以下のことを試してみるといいでしょう。
①食事の種類を変える、アレンジをする
食事の種類を変更してみることで、食いつきが戻ることが多いですね。
ホームセンターやペットショップにはさまざまな種類のドッグフードがありますので、購入して試してみることがおすすめです。
ドライフードのみならず、ウェットフード、セミモイスト…いろいろ試してみましょう。
また、魚や肉のゆで汁を食事に混ぜてもいいですね。
ただし、療法食をあげている子の場合には、食事の変更が難しいこともあります。
その場合には、ドライのドッグフードの袋中に、だしパックを入れることで、フードに風味付けをすることも可能です。
②食事を温める
食事を温めることで、においの分子が拡散し、食いつきが増すことは多いです。
上でもお伝えしましたが、ワンちゃんはにおいで食事を判断しているため、よいにおいがするということは、とても重要なことです。
電子レンジで加熱してからあげるようにしてみましょう。
熱すぎるとやけどしてしまうため、温度チェックは必須です。
③器の種類や高さを変更する
食器の高さがからだにあっていない場合や、「食器が動くのが嫌だ!」といった理由で食べなくなる子もいますね。
特に、シニア犬では、首の痛みが原因で、かがんで食事を摂ることが難しい場合もあります。
少し高さや傾斜のある食器を用いてみてもいいかもしれません。
また、勢いよく食べるがゆえ、食器がどんどん前方に動いてしまうこともあります。
陶器製の器のように、ある程度重さのあるものを選んでみることも方法の一つです。
④食事のタイミング・時間を変える
食事の時間を、遊んだ後や人の食事と同じ時間帯など、いつもと違った時間に変更してみてもいいでしょう。
ドライフードは出しっぱなしにすることで、食いつきが低下する子もいます。
残した分はすぐに片付けるようにしましょう。
⑤食事をあげ方・あげる人を変える
手からあげてみたり、いつもあげる人とは別の人があげてみることもいいでしょう。
「いつもはお母さんがくれるのに、今日はお父さんがくれた!」
となると、興味から食べ出すようになる子もいます。
⑥おやつをなくす
間食していることで、食事を摂らなくなることは非常に多いです。
おやつをあげないことが食事を摂ることにつながりますが、食事を摂らない→おやつをあげる→食事を摂らない…という悪循環はなかなか抜け出せません。
また、家族の中に、こっそりおやつをあげている人がいるといったケースもあります。
おやつの中止は、家族みんなで協力して行いましょう!
⑦外であげてみる
ワンちゃんにも外食好きな子がいます。
「お散歩中や動物病院だとよく食べる!」といったこともあり、食べる場所を一時的に家以外の場所にすることもおすすめです。
⑧遊びながらあげる
遊びの一つとして、食事を取り入れてみてもいいでしょう。
「遊び食いがくせになっちゃったら嫌だな…」と思う方も多いと思いますが、まずは食べることの方が大切です。
⑨ふりかけやトッピングを用いる
ワンちゃん用のふりかけやトッピングはたくさん販売されています。
最近では、からだに配慮した商品も多く、手軽に食欲増進ができるかもしれません。
マグロ味、チキン味…愛犬が好むトッピングを見つけてみましょう!
⑩自動給餌器を用いる
本来、自動給餌器は、飼い主さんの留守中や就寝中の食事管理などに用いるものです。
ただ、「自動給餌器から出てくることが楽しい!」といった理由で食べる子も多いです。
食事量の管理も楽にできるため、生活に取り入れてみてもいいかもしれませんね。
【まとめ】ワンちゃんが食事を摂らない理由とその対策10選
ワンちゃんが食事を摂らないときは、飽きているときやわがままのとき、食事が劣化しているとき、からだにトラブルを抱えているときなどがあります。
「おやつや好きなものは食べる!」という場合には、わがままで食べていない可能性もあるため、お伝えした方法を試してみてください。
ただ、子犬やシニア犬が食事を摂れないことが続くと、一気に弱ってしまう可能性もあります。
「元気はありますか?」「下痢や嘔吐など症状はありませんか?」しっかりチェックしてあげましょう。