ワンちゃん豆知識

ワンちゃんは雨の日や雪の日のお散歩は大丈夫?

「雨や雪の日は、お散歩に行くべきかどうか?」「濡れたら風邪をひいてしまうのではないか?」と悩まれている飼い主さんは多くいらっしゃいます。

実際、雨や雪の日でも問題なくお散歩に行ってもらい大丈夫ですが、いくつか気をつけたいこともあります

この記事では、雨や雪の日のお散歩についてのよくある疑問にお答えしています

ワンちゃんのサイズ別での解説もしていますので、ぜひ愛犬に合った雨や雪の日の過ごし方を見つけてあげてください!

雨の日や雪の日のお散歩はOK?

雨の日や雪の日のお散歩はOK?

上記でもお伝えしましたが、雨の日や雪の日のお散歩は問題なく行ってもらって大丈夫です。

むしろ、雨のにおいや音、肌に触れる感触などを味わうことは、ワンちゃんにとってよい刺激となります。

童謡『ゆきやこんこ』の一節に、「犬はよろこび 庭駆け回り~」とありますが、まさにその通りです。

また、「雨や雪に濡れることで風邪をひいてしまうのではないか?」と思われている方は多いですが、濡れる・寒くなることで風邪をひくわけではありません。

もちろん、からだが冷えることで、風邪をひきやすくなる可能性はありますが、風邪自体は感染が原因ですので、雨や雪のお散歩が原因で病気になるわけではないです。

ただ、子犬やからだが小さいワンちゃんは、体重に比べると体表面積が大きいため、放熱をしやすく、体温が下がりやすくなる傾向にはあり、注意が必要です。

シニア犬においても、体温調整機能が低下している可能性もあり、様子をよく見てあげましょう。

行きたがらない場合には、無理に行かなくてよい

「からだが濡れることが嫌だ!」「雨や雪が嫌い!」というワンちゃんの場合には、無理に出かけなくていいでしょう。

人でもそうですが、嫌がることを無理にすると、ますます苦手になってしまいますよね。

そんなときには、室内遊びを通して、ストレスを発散させてあげましょう。

雨や雪の日の散歩で気をつけること~サイズ別で解説

雨や雪の日の散歩で気をつけること~サイズ別で解説

一般的に、雨の日は、車から歩行者が見えづらいため、散歩はいつも以上に気をつけるようにしましょう。

なるべくなら、車通りの少ないところを選び、反射板を付ける、ライトを照らすなどして、はっきりと見えるように工夫をしましょう。

また、傘によって愛犬の制御が難しくなることもあるため、特に中型犬以上の場合には、飼い主さんがレインコート着用をした方が(傘の使用をしない方が)安心だと思われます。

以下では、雨や雪の日のお散歩について、気を付けるべき点をサイズ別にお伝えしています。

小型犬

上記でもお伝えしましたが、小型犬は、濡れることで体温が下がりやすい傾向にあります。

そのため、レインコートを着用させてのお散歩がおすすめです。

服を嫌がる子もいますが、例えば皮膚病の際や術後に服を着させるケースはしばしばあります。

そのため、ある程度、服の着用については慣れておいた方がいいですね。

濡れた部分は、帰宅後にタオルドライしてもらえれば問題ないです。

あまりにも濡れている場合には、ドライヤーを使用して乾かしてあげましょう。

ただし、乾かしすぎることで皮膚にダメージを生じることもあるため、ある程度乾いたら中止し、暖かい部屋で過ごすようにするといいです。

靴に関しては、気にせず歩けるワンちゃんの場合には着用してもいいですが、歩行が上手にできなくなる子も多くいます。

そのため、無理にはかせる必要はなく、帰ってからお湯で汚れを洗い流してあげるといいでしょう。

こちらもゴシゴシ洗いすぎる必要はなく、ぬるま湯で汚れを落とすのみで大丈夫です。

中型犬

中型犬の場合には、雨の日や雪の日のお散歩がいつも以上に大好き!という子が多くいます。

あえて水たまりに入り、雪にダイブする子もいますよね。

いつもと違った雰囲気が刺激的なのかもしれませんね。

ある程度の運動量を必要とする中型犬ですので、無理ない範囲で普段通りのお散歩をしてあげましょう

高架下や屋根のある場所が近所にある場合には、そのようなところでのお散歩がおすすめです。

立体駐車場でのお散歩をされる方もいらっしゃいますが、車の出入りには十分に注意をするようにしましょう。

小型犬と同様、レインコートの着用をすることで、帰宅後のケアが楽になります。

大型犬・超大型犬

外での運動が大好きな大型犬・超大型犬ですので、雨の日も散歩に出かけることが多いでしょう。

ただ、ある程度の距離をお散歩することになるため、雨が小降りになったとき、やみそうなタイミングで出かけることがおすすめです。

大型犬・超大型犬はかしこいワンちゃんが多いですので、「雨や雪の日はいつもより短い散歩コースになるよ!」ということを教えてあげれば、ストレスなく散歩の短縮ができるでしょう。

からだに合う服が少ないかもしれませんが、できる限りでレインコートの着用をするようにしましょう。

特にゴールデンレトリーバーやサモエドなどは、おなかの毛がびしょびしょに濡れてしまうため、腹部がしっかりガードできるものを選ぶといいですね。

大雨・大雪の日はお散歩をお休みしよう

大雨・大雪の日はお散歩をお休みしよう

あまりにも悪天候の場合には、無理して散歩に行くことで、思わぬトラブルに遭遇することがあります。

また、からだがビショビショになってしまい、その後のお手入れにもとても時間がかかってしまいます。

そのため、大雨・大雪の日には、お散歩をお休みし、お家の中で遊ぶようにしましょう

お家でできるワンちゃんとの遊びは、以下の記事でも詳しくお伝えしていますので、ご参考になさってください。

関連記事:ワンちゃんが家の中で遊ぶときに気をつける5つのこと

トイレは室内でもできるようにトレーニング!

トイレは室内でもできるようにトレーニング!

外でしか排せつをしないために、悪天候の日でも散歩に行かないといけない場合もありますよね。

とても大変だと思いますが、トイレを長時間我慢させることで、膀胱炎や食欲の低下を引き起こす可能性もあるため、排せつをさせる必要があります。

雨の日や雪の日でも問題なくトイレができるよう、家の中でもできるようにトレーニングしておくことは重要です。

はじめのうちは、外に行きたくて、玄関先でウロウロ…飼い主さんを呼びに来る…と、少しかわいそうになってしまいます。

ただ、ここは少し我慢してもらうようになります。

(トイレトレーニングを行う程度の我慢によって膀胱炎になってしまうことは、一般的にはありません。)

においのついたトイレシートを玄関に置いたり、はじめのうちは玄関の外で排せつさせるよう訓練して、徐々に家の中でできるようにしていくといいでしょう。

しつける際に、「シーシー」や「ワンツーワンツー」などのコマンド(合図)を用いることで、排せつが上手にできるようになる子も多いです。

「難しそうだな…」と感じる場合には、ドッグトレーナーに相談してみることも方法の一つです。

【まとめ】ワンちゃんは雨の日や雪の日のお散歩は大丈夫?

雨の日や雪の日でも、ワンちゃんのお散歩は問題なく行ってもらい大丈夫です。

ただし、レインコートを着用する、帰宅後は速やかにタオルドライするなど、しっかりケアをしてあげましょう

また、子犬やシニア犬、からだの小さいワンちゃんは、からだが冷えてしまう可能性もあるため、お散歩の中止も方法の一つです。

無理なく、楽しく、雨や雪の日を過ごすようにしましょう!

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