ワンちゃんにおすすめの5つの夏野菜とレシピ
ナスやキュウリ、トマトにズッキーニ…
夏野菜はたくさんあり、どれもみずみずしくて、とてもおいしいですよね。
これら夏野菜には、愛犬におすすめの食材も多く、ぜひ日常の食生活に取り入れたいものです。
この記事では、ワンちゃんにおすすめの5つの夏野菜と、栄養がたっぷり摂れる夏野菜を用いたレシピをご紹介しています。
愛犬と一緒においしい夏野菜を食べたいな!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
ワンちゃんにおすすめ~5つの夏野菜
夏野菜はみずみずしく栄養も満点で、カラフルなものも多く、食卓にいろどりを加えます。
夏バテ気味の愛犬がおいしく食べられるものも多くありますね。
夏野菜はプランター栽培ができるものも多数あり、ワンちゃんと楽しみながら植え付け・収穫ができます。
では、以下で愛犬におすすめの夏野菜を5つ紹介していきます。
①キュウリ
キュウリはそのほとんどが水分からできています。
そのため、夏場の水分補給や、ダイエット時のおやつなどに最適な夏野菜です。
カリウムが豊富であるため、浸透圧を利用して、からだに貯まった余分な水分を体外へ排せつする作用もあります。
生のまま「ポリポリ♪」と、おいしそうに食べるワンちゃんも多く、鼻にしわがよった顔がとても愛らしいですよね。
②トマト
トマトは、ビタミンAやC、ミネラルやカリウムが豊富に含まれた夏野菜です。
トマトの赤い色素である『リコピン』には抗酸化作用があり、活性酸素によって細胞が傷つくことを防いでくれます。
『トマトが赤くなると医者が青くなる』と言う言葉もありますが、まさにトマトは栄養満点の食材です。
もちろん愛犬には生で与えてもよいですが、加熱(油調理)することでリコピンの量が増え、効率よく栄養を摂ることができます。
③ナス
ナスのきれいな紫色は、『アントシアニン(ナスニン)』という色素によります。
アントシアニンはポリフェノールの一種であり、活性酸素を除去する作用があります。
また、カリウムや食物繊維、ビタミン類なども豊富に含み、余分なナトリウムの排せつに関与し、便通改善にも関わっています。
スポンジのような見た目からも分かるように、かさのある野菜ですので、ダイエット中の愛犬にもおすすめの夏野菜です。
④オクラ
ネバネバが特徴の夏野菜『オクラ』。
オクラの特徴的な粘りには、水溶性食物繊維が多く含まれているため、善玉菌が増え、消化スピードもおだやかになります。
また、不溶性の食物繊維も含まれており、便のかさが増し、腸内環境が整えられるため、便通改善にはとっておきの食材です。
体内でビタミンAに変換されるβカロテンも多く含み、免疫力や皮膚・被毛の健康維持にも役立ちます。
「ネバネバの食感が大好き!」というワンちゃんも多いですね。
⑤ピーマン
ピーマンはビタミンCが豊富な夏野菜で、オクラ同様、βカロテンも豊富に含みます。
ピーマン特有の香りや苦みの正体は、『ピラジン』という成分です。
このピラジンには、血液をサラサラにして血行をよくする効能があり、高血圧予防や夏場の冷え対策にも効果が期待されています。
ピーマンは油と炒めることで苦みがぐっと抑えられるため、「苦みが嫌いだな…」というワンちゃんには、ひと手間加えてみてください。
ワンちゃんに野菜をあげる際の注意点
ワンちゃんはそもそも、肉食寄りの雑食動物です。
そのため、野菜の分解・消化があまり上手ではありません。
たくさんの野菜をあげることで、下痢や嘔吐など、おなかを壊してしまうこともあります。
あげる野菜の量は、食事全体の20%以下にとどめるようにしましょう。
また、栄養素にかたよりが生じるため、あげる野菜はローテーションにすることがおすすめです。
調理法としては、細かく切る、煮込むなどして、消化をしやすいようしてあげることも大切です。
フードプロセッサーやミキサーなどを用いることで、胃腸への負担を軽減できるでしょう。
なにかしらの病気で治療中のワンちゃんの場合には、摂取を控えた方がいい野菜もあります。
例えば、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれる『ゴイトロゲン』という成分は、甲状腺ホルモンの分泌を阻害するという報告があります。
過剰に食べなければおそらく問題は生じませんが、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気である甲状腺機能低下症を治療中の子の場合には、摂取を控えておいた方が安心でしょう。
ご心配な場合には、主治医の先生にご確認の上、判断するようにしてくださいね。
あげてはいけない野菜を知ることも大切
ワンちゃんにあげてはいけない食材として『タマネギ』は有名ですが、ほかにも、長ネギ、エシャロット、ニラ、ニンニク…といった野菜もネギ科植物であり、ワンちゃんにあげてはいけない食材です。
これらは、たとえ少量であっても、中毒症状を示すことがあります。
ふらつきなどの貧血症状、血尿、嘔吐や下痢といった症状が見られることが多いですが、「なんとなくいつもと違う…」というわかりにくい症状を示すこともあります。
ハーブ類なども中毒を示すことがあり、また市場にあまり並ばない野菜においては、愛犬への中毒が不明なこともあります。
ワンちゃんに野菜をあげる際には、あげてはいけない野菜を知ること、そしてあまり有名ではない野菜は控えることが大切です。
夏野菜を使ったおすすめ愛犬レシピ
以下では愛犬におすすめの夏野菜を使ったレシピを紹介しています。
愛犬の分をとった後は、味付けをして人も一緒にいただくことができますよ!
野菜たっぷり!ラタトゥイユ
ナスやトマト、ピーマンやズッキーニなどの夏野菜を用い、鶏むね肉や鶏レバーといった肉類を一緒に蒸し煮にするレシピです。
それぞれ細かく食べやすいようにカットしてあげましょう。
灰汁はしっかり取ることで、苦み成分が減り、食いつきが増す傾向にあります。
うまみ成分や栄養素がからみあい、特に味付けをしなくてもおいしさがぎゅっと凝縮されています。
少量であれば、チーズをトッピングすることでより食いつきが増すでしょう。
ネバネバ鮭オクラごはん
鮭とオクラは、それぞれ焼く・ゆでるなどして、下処理をしておきます。
面倒な場合には、電子レンジでチンの加熱調理で問題ありません。
骨を取り除いた鮭と細かく切ったオクラにひきわり納豆をまぜて、ドッグフードにトッピング。
食べやすい食感とネバネバパワーが、疲れた夏のからだにしみるレシピです。
【まとめ】ワンちゃんにおすすめの5つの夏野菜とレシピ
ワンちゃんにおすすめの夏野菜には、
・キュウリ
・トマト
・ナス
・オクラ
・ピーマン
があります。
生のまま食べることで水分摂取や腹持ちの維持ができますし、細かく切る・ゆでるなどの調理を施すことで、胃腸にやさしくいただくことができます。
ぜひ愛犬と一緒に、栄養満点の夏野菜を摂取するようにしましょう!