ワンちゃんとのアウトドアはいいこと尽くし!気をつけることもお伝え
暖かくなってくると、ワンちゃんとの旅行やキャンプなどのお出かけが楽しみですよね!
ワンちゃんは外で過ごすことが大好きな動物であり、アウトドアではたくさんよい刺激が得られます。
この記事では、ワンちゃんとのアウトドアのメリットや注意する点などをお伝えしています。
今年の夏は愛犬と外でいっぱい遊びたいな!という飼い主さんは、ぜひご参考になさってください。
ワンちゃんとのアウトドアのメリット
ワンちゃんとの外遊びにはいいことがいっぱい!
以下では、ワンちゃんとのアウトドアにおけるメリットをお伝えしていきます。
①刺激がたくさんある
草や花の匂い、水の流れる音や風の心地よさ…
外には、家の中では味わえないことがたくさんあります。
特に、旅先においては、普段とは違う景色やにおいを感じられ、より脳へのいい刺激となります。
私たち人も、太陽が降り注ぐ自然の中で活動すると、とても穏やかな気分になりますよね。
これは、『セロトニン(別名 幸せホルモン)』という精神の安定にかかわる物質が放出されるからです。
人においては、セロトニンが不足すると、ストレスや疲労、イライラ感、うつ症状などが見られると言われています。
そのため、セロトニンがたくさん出されることは、とても大切なことなのです。
たくさんの刺激は、ワンちゃんにいい影響をもたらすという研究結果もあります。
高齢犬においては、(特にいつもと違ったコースでの)散歩が認知症の予防になるとの報告があります。
若い子においても、普段と異なるお出かけや散歩ルートは、よい意味で不安や緊張を生じ、飼い主さんへの信頼が増すと考えられています。
アウトドアは健康を維持するためにも、大切な過ごし方ということが分かりますね。
②運動になる
家の中でぐうたら過ごすことも大切ですが、草原や河原などで走り回ることも、健康維持のためには重要なことです。
デコボコした土の上を歩く・走ることは、からだ全体でバランスをとるため、足や腰へのよい刺激となり、筋力アップにもつながります。
夏場のアスファルトは熱すぎて散歩どころではないですが、森の中や草原の土の上は、少しひんやりするくらいなこともあります。
川や海に入って水浴びをすることもとても刺激があり、『バシャバシャ』と、楽しそうに遊ぶワンちゃんが多くいます。
家のお庭でプールを用意してあげても、なかなか遊んでくれないですよね…
流れる水や皆が楽しそうに過ごす海などには、なにかそそられるものがあるのかもしれませんね!
ただし、必ずリードでけん引し、深いところにはいかないように注意しましょうね。
③日光浴ができる
日の光を浴びることは、たくさんの効果があります。
まずは、ストレス発散となることです。
人でもそうですが、ポカポカの日差しにあたると、なんだかワクワクする気持ちになりますよね。
これは、日光浴においても、上記でもお伝えした『セロトニン』の分泌が盛んになることによります。
また、紫外線には皮膚の細菌を倒す効果やノミやマダニがつきづらくなる作用もあります。
浴びすぎには注意が必要ですが、多少の紫外線は健康を維持するために大切なものなのです。
日に当たることは骨を強くすることにも役立ちます。
日光浴によりビタミンDが活性化され、カルシウムを効率よく吸収できるようになり、骨粗しょう症の対策にも効果的です。
特に、人にとっては、ワンちゃんよりも日光浴によるビタミンDの活性化が起こるため、野外活動は一石二鳥となりそうですね。
ワンちゃんとアウトドアをする際に気をつけること
ワンちゃんとアウトドアを楽しむためには、いくつかの気をつけたいことがあります。
①ノミ・マダニ予防をすること
草むらや川辺には、たくさんの虫たちが存在しています。
ノミやマダニも多くおり、これらに刺されることでかゆみを生じる場合や、感染症にかかってしまう可能性もあります。
そのため、春から秋にかけてのアウトドアの際には、必ずノミ・マダニ予防をするようにしましょう。
最近では、1粒食べる(飲む)だけで予防ができる薬もありますので、ぜひ動物病院にご相談ください。
②混合ワクチン接種をすること
あわせて、混合ワクチン接種を受けることも大切です。
混合ワクチンは、ワンちゃん同士でうつりあう病気の予防ができるのみならず、レプトスピラ症という湧き水や川の水から感染しうる病気の予防もできるからです。
※そのため、湧き水や川の水は飲まないようにした方が安心です。
レプトスピラ症は人にもうつる可能性のある病気で、発熱や食欲不振、黄疸といった症状が見られ、多くの場合で腎不全を生じる怖い病気です。
レプトスピラ症はワクチンにて予防をすることが可能です。
ただし、7種以上のワクチンであること、また毎年追加接種する必要があることに注意が必要です。
③排せつの処理をすること
排せつ物の処理は、周りの方への配慮のために、とても重要です。
おしっこをした後には、必ず水をかけて流すようにし、うんちはにおいの出ない袋に入れて処理をしましょう。
頻繁におしっこをしてしまう子の場合には、マナーパンツを着用させることも方法の一つとなります。
④熱中症に気をつけること
ワンちゃんとのアウトドアは、日中のほとんどの時間を外で過ごすことが想定されます。
そのため、特に夏の暑い時期は、熱中症に気をつけなければいけません。
ワンちゃんのよだれが多い、過剰にハアハアしている、ぐったりしている…などは熱中症のサイン。
必ず涼しい場所を作り、十分に飲水させて対策するようにしましょう。
詳しくは以下の記事もご参照ください。
関連記事:ワンちゃんの熱中症の原因と症状、治療と予防について
⑤車酔い対策と十分な休憩をとること
ワンちゃんとのアウトドアは、車で出かけることが多いと思います。
旅慣れたワンちゃんであっても、1,2時間おきに休憩をはさみ、飲水もさせるようにしましょう。
いつも以上に疲労がたまっていることが想像されるため、宿泊施設においても、十分な休息をとるようにしましょう。
車酔いをする子の場合には、動物病院で酔い止めを処方してもらうと安心ですね。
『ワンちゃんとの旅行で気をつける5つのこと』の記事もご参照ください。
【まとめ】ワンちゃんとのアウトドアはいいこと尽くし!気をつけることもお伝え
ワンちゃんとのアウトドアは、いつも感じられない刺激をたくさん味わえ、ストレス発散ができるのみならず、骨や筋力の増強にもつながる可能性があります。
車酔いや熱中症には気をつけ、こまめに休憩をはさみ、飲水をさせるようにしましょう。
また、あらかじめノミやマダニ予防、混合ワクチン接種も受けることも大切です。
ぜひ、今年の夏は愛犬と一緒にアウトドアを楽しんでみてはいかがでしょうか?