ワンちゃんのいざというときの備え~防災グッズ10選
地震や台風などの災害やそれらにともなう停電・断水は、いつなんどき起こるかわかりません。
いざというときに備えて、人用のみならず、愛犬用の防災グッズも整えておく必要があります。
ただ、『なにをどのくらい用意するといいのか?』分からないこともあるかと思います。
この記事では、ワンちゃん用の防災グッズについて、用意すべき10つの項目をお伝えしています。
「いつか用意したいとは思っているけれど、まだできていません…」という飼い主さんは、ぜひ今日から準備をしてみてください!
ワンちゃんのいざというときの備え~防災グッズ10選
ワンちゃんとの避難は、主に、自宅で過ごす在宅避難と、学校などで過ごす避難所での生活とがあります。
在宅避難を送るためには、安全面を確保するとともに、生活必需品の備蓄が必要となります。
ローリングストック法を用い、日頃から多めに食料や日用品を用意しておくなどして対策をしましょう。
以下では、避難所に移動することを想定した『愛犬用の防災バッグ作り』について、最低限必要な10項目をお伝えしています。
これ以外にも、ワンちゃんそれぞれで必要なものがあると思いますので、ご家庭の状況に合わせて選別してみてくださいね。
①水とフード、おやつ
防災の基本として、まずは水と食料を確保することが何よりも大切です。
いつも食べているごはんを最低でも5日間、できれば1週間分用意しておきましょう。
療法食を食べている子の場合には、流通のとどこおる災害時には特に入手が難しいです。
普段から多めにストックしておくことも大切です。
災害時のようにいつもと違った環境下では、不安や恐怖から、食事を摂らなくなるワンちゃんが多くいます。
そのため、パウチや缶詰などのウェットフードを含めて、いろいろな種類の食事やおやつを用意するようにしましょう。
ウェットフードは、その成分の60~80%程度が水分であり、食べるだけで水分摂取も可能となります。
水は軟水を用意し、飼い主さんの分と合わせて、複数本用意しておきましょう。
あわせて、コンパクトな食器も用意しておくといいです。
②ペットキャリーケース
ワンちゃんが入るペットキャリーケースは必ず用意しておき、また、慣れておく必要があります。
なるべくなら、ハードタイプのものがおすすめです。
というのも、ペットと別々で過ごす避難所の場合には、キャリーを重ねて使用する場合があること、また、布製のキャリケースでは、興奮したワンちゃんが破壊して脱走する恐れもあるからです。
キャリー内で立ち上がれて回転ができる程度の、少し大きめのハードタイプのペットキャリーを用意しておきましょう。
③排せつの処理グッズ
排せつ物の処理は、周りの方への配慮のために、とても重要です。
ペットシーツは大き目のものを複数枚用意しておきましょう。
マナーパンツが役立つシーンも多いですので、普段から慣れておくことも大切ですね。
また、排せつ物がにおわないように、専用の袋を用意しておくこともおすすめです。
ティッシュやウェットティッシュも、人と兼用で使用できるため、多めに用意しておきましょう。
④折りたたみペットサークル
避難生活が長く続くことも想定されるため、ある程度ゆったりと過ごせる空間を用意してあげることも大切です。
最近では、布製のコンパクトに収納できるものも販売されており、愛犬の体格に合わせて選んであげるといいです。
こちらもペットキャリーケース同様、慣れておくことが必要なため、時々中で過ごす訓練をするといいでしょう。
⑤においのついたブランケット、おもちゃ
においのついたブランケットは、不安や恐怖からワンちゃんを守ってくれるでしょう。
もちろん防寒対策としても使用できます。
かさばるため、圧縮して防災バッグに入れておくといいです。
人もそうですが、おもちゃやぬいぐるみは、ひとつ持っておくだけでも、ワンちゃんの安心材料となります。
⑥首輪とリード
首輪とリードは、いつも使用しているもののほかに用意しておきましょう。
子犬のうちは、サイズが大きく変わりますので、今の愛犬に合ったサイズをその時々で入れておくことが大切です。
また、外につないでおくことも想定されるため、名前や連絡先も書いておくといいですね。
⑦常備薬
いつもと違った環境で過ごすことで、下痢や嘔吐などの体調不良を生じることは多くあります。
下痢止めなどは市販薬としても販売されていますが、主治医の先生に出してもらうこともできます。
整腸剤や痛み止め、胃腸薬…必要に応じてもらっておくようにしましょう。
また、病気で薬を飲んでいる子の場合には、多めにもらって(できれば2週間から1か月分)備えておくことも大切です。
けがをした時用の包帯や消毒液などもあると便利ですね。
⑧ペット手帳(ワクチンの接種証明書など)
避難所では、複数の動物が出入りするため、ワクチン(狂犬病ワクチンと混合ワクチン)の証明書の提出を求められることもあります。
忘れずに接種をし、証明書は防災バッグに入れておくようにしましょう。
また、ペットとはぐれてしまうことも想定されるため、写真付きのペット手帳を持っておくと安心ができます。
愛犬の顔だけでなく、からだ全体が写っているものを用意しておきましょう。
また、飼い主様と一緒に写っている写真があると、所有権の証明にもなります。
⑨季節用品
災害はいつ生じるかわかりません。
夏場の暑い時期の対策としては、すぐに使える瞬間冷却剤や首に巻くひんやりタオル、扇風機などを用意しておくといいでしょう。
寒い時期のためには、ホッカイロ数枚とブランケットが必須となります。
使用期限があるものについては、期限内かどうかのチェックをしておきましょう。
⑩新聞紙
人の防災でも、新聞紙は重宝されます。
保温効果があるため防寒対策となりますし、排せつ物の処理にも役立ちます。
入れ物を作成したり、骨折時の添え木にもなったりと、幅広く活用ができますよ。
【まとめ】ワンちゃんのいざというときの備え~防災グッズ10選
いざというときのために、愛犬の防災バッグの必要項目をお伝えしました。
期限切れのものや不足分がないか?は、1年に1度必ず見直しをしましょう。
災害はいつ起きるかわかりません。
早速今日、愛犬用の防災バッグを作成し、万が一に備えるようにしましょう!