ワンちゃんのドッグフードの選び方~主原料はなにがいい?

ワンちゃんのごはんを選ぶ際に、『穀物が主原料の食事がいいのか?』『肉や魚などタンパク質が主原料のものを選ぶべきか?』悩んでいる方は多くいらっしゃいます。

愛犬の健康を考える上で、毎日あげるドッグフードは、からだにいいものをあげたいですよね。

この記事では、愛犬にあげるドッグフードの主原料はなにがおすすめなのか?ドッグフードの選び方についてお伝えしています。

愛犬にはいつまでも健康的にいてほしいな!という飼い主さんは、ぜひご参考になさってください。

ワンちゃんは肉食寄りの雑食動物

ワンちゃんは肉食寄りの雑食動物

そもそも、ワンちゃんは肉食寄りの雑食動物です。

人とともに暮らす過程で食生活が多様化し、植物や穀類、残飯を含めて食べるようになり、それらの食べ物を消化しやすいからだとなりました。

そのため、肉や魚などの動物性食品も食べますが、穀類などの植物性食品も栄養源として必要になります。

ただ、『犬と言えば肉食』といったイメージが強くあり、主原料は肉類がいいのでは?と思われる方が多くいらっしゃることも実際です。

では、以下で、ドッグフードの主原料について解説していきます。

ワンちゃんのドッグフードの主原料は穀物でいい?

ワンちゃんのドッグフードの主原料は穀物でいい?

市場にあるドッグフードの多くは、主原料が穀類となっています。

動物病院で扱うドッグフードや療法食のほぼすべても穀類主体です。

肉食寄りのワンちゃんですから、「穀類の分解は上手でないのでは?」と思われる方も多いですが、ドッグフード中の穀類は、水と熱を加えられた(ごはんを炊くような)状態で製造されているため、胃腸に大きな負担がかかることはありません。

穀類が主体の食事であっても、全く問題ないということです。

最近は『グレインフリー(穀類不使用)の食事がいい!』ということをしばしば耳にしますが、必ずしもそういうわけではありません。

肉や魚といったタンパク質が豊富に含まれているという利点もありますが、炭水化物源として穀類を使用しない代わりに、豆類やイモ類を使うことが多く、高タンパクになりやすい傾向があります。

タンパク質は、腎臓の働きによって体外に排せつされます。

そのため、高タンパクの食事は、腎臓に負荷がかかる可能性もあります。

高齢になると、腎臓疾患を罹患するワンちゃんは多くおり、高タンパク食を続けることで、腎臓にさらに負担がかかる可能性もあります。

また、高タンパクをうたった商品は、アフィリエイト(商品が購入されると報酬を得られるようなシステムの)商品であることも多く、ネット上では『おすすめドッグフード』と称されて販売されていることもよくあります。

『高タンパク食こそ本来のワンちゃんの食事だ!』という考え方もありますが、そうではないということです。

ただ、活動的な年齢や大型犬など、タンパク質が多く必要な場合もありますので、ライフステージに合わせて、原料の見直しをしてみるといいでしょう。

ワンちゃんのドッグフードの選び方

ワンちゃんのドッグフードの選び方

以上を踏まえて、ワンちゃんのドッグフードの選び方のポイントを5つに分けてお伝えいたします。

ドッグフードは毎日与えるものですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

総合栄養食であること

ドッグフードを選ぶ際に最も大切なことは、総合栄養食であることです。

総合栄養食とは、その食事と水のみを与えていれば、健康が維持できるような食事のことです。

ワンちゃんは、人と違って、決まった食事をずっと食べ続ける動物ですので、そのドッグフードが総合栄養食かどうかはとても重要なことです。

総合栄養食以外には、間食や療法食、その他の目的食があり、これらのみをあげ続けることで、健康が維持できない可能性もあります。

(療法食は、治療に用いる食事であり、獣医師の指示のもと使う上では問題なくあげ続けられる食事です。)

総合栄養食以外のものは、トッピング程度に用いるようにしましょう。

添加物が少ないこと

無添加である必要はないですが、添加物はなるべく少ない方がいいですよね。

ドッグフードを安全に維持するために必要な添加物もありますが、発色剤や着色料については、見た目をよくするものであり、本来必要のない添加物です。

香料についても、素材そのものの味がよい場合には、必要がないものとなります。

添加物が含まれた場合でも、自然由来の添加物であれば、安心ができるかもしれませんね。

良質なタンパク質を使用していること

ワンちゃんは肉食寄りの雑食動物です。

そのため、タンパク質をある程度多く必要としますが、なるべくなら良質なタンパク質を摂取したいものです。

良質なタンパク質とは、からだの中で作ることのできない必須アミノ酸が豊富に含まれたタンパク質を指します。

肉や魚などの動物性タンパク質、豆類などの植物性タンパク質をまんべんなく含んだ食事がおすすめです。

なお、上記でもお伝えしましたが、タンパク質が主原料である必要はなく、穀類が主原料であっても全く問題ありませんよ。

大手メーカーが販売していること

必ずしも大手メーカーから販売されている食事がよいというわけではないですが、ある程度名の知れたメーカーにおいては、たくさんの研究結果や販売実績があります。

市場に広く流通しており、客観的な結果があるということは、愛犬の食いつきや健康を維持するためにとても重要なことであり、安全性の根拠となっています。

実際、動物病院が扱うドッグフードのほとんどが、大手メーカーから販売されているものです。

愛犬の食いつきがいいこと!

どんなに『からだによい』とされる食事であっても、あまり食べないと意味がないですよね。

生きる上で「食事が最も楽しみ!」というワンちゃんは多く、「おいしくないな…」と感じながら食べることは、少しかわいそうな気もしますよね…

そのため、結局のところ、愛犬の食いつきがよく、飽きずに食べられるごはんがおすすめです。

うんちやおしっこもしっかりと出て、元気や毛づやもよいようなドッグフードを選ぶようにしましょう。

【まとめ】ワンちゃんのドッグフードの選び方~主原料はなにがいい?

ワンちゃんのドッグフードは、大手メーカーから販売されている総合栄養食で、食いつきのいいものがおすすめです。

主原料は穀物のものとタンパク質のものがありますが、どちらを与えても問題はなく、ライフステージに合わせてあげるといいでしょう。

あわせて定期的な健康診断を受け、愛犬といつまでも健康的に過ごせるよう努めましょう!

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