愛犬の抜け毛の原因とは?換毛期のお手入れから便利アイテムまで紹介

家族の一員である愛犬の健康を守るためには、抜け毛へのケアが欠かせません。

抜け毛の原因を理解し、対策を立てることで、健やかな被毛と清潔な室内環境を保つことができます。

この記事では、抜け毛に関する知識から実践的なケア方法まで、犬の抜け毛に関する様々な情報をご紹介します。ぜひご参考ください。

抜け毛の原因4選

抜け毛の原因4選

犬の抜け毛はさまざまな原因があり、犬種によっても違いがあります。

ここでは、抜け毛の主な原因と犬種ごとの違いについて紹介します。

1.換毛期による抜け毛

犬は春と秋に換毛期を迎えます。この時期には特に毛が抜けやすくなります。

特に、ミニチュア・ダックスフンド、ポメラニアン、パグ、チワワ、ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、柴犬、秋田犬などの犬種では換毛期の抜け毛が顕著に見られます。

換毛期にはシャンプーやブラッシングを定期的に行うことが大切です。シャンプーは皮膚の清潔を保ち、毛穴の詰まりを防ぐためにも役立ちます。

ただし、過度なシャンプーは皮膚を乾燥させる恐れがあるため、月に一度程度がおすすめです。

一方、ブラッシングはもっと頻繁に行うと良いでしょう。理想的には毎日、少なくとも週に数回は行うことで、抜け毛を取り除き、新しい毛の成長を促します。

特に、抜け毛が絡まりやすい犬種や長毛種の犬には、専用のブラシを使うのがおすすめです。

換毛期は皮膚病のリスクが高まるので気を付けましょう

換毛期は皮膚病のリスクも高まる時期です。

抜け毛が絡まったまま放置されると、皮膚に負担がかかり、湿疹や炎症を引き起こす可能性があります。

そのため、ブラッシングの際に皮膚の状態をチェックすることが大切です。赤みやかゆみ、フケなどの異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

2.栄養不足による抜け毛

犬の毛の成長には、亜鉛、ビタミン、アミノ酸、必須脂肪酸などの栄養素が必要です。

これらの栄養素が不足すると、抜け毛が起こる場合があります。犬の食事には適切な栄養素が含まれているか確認しましょう。

また、獣医師の指示のもと、必要に応じてサプリメントを与えることで、栄養不足による抜け毛を予防することができます。

3.ストレスによる抜け毛

犬はストレスを感じると、体を過剰になめたり、毛を噛んでむしり取ったりすることがあります。このような行動は特に足先や太ももによく見られ、皮膚の炎症や脱毛を引き起こすことがあります。

愛犬のストレスを軽減し、健康を守るためには、適切なケアをすることが大切です。

例えば、定期的な散歩や、遊ぶ時間を確保するなどの方法があります。毎日の散歩は、犬にとって重要な運動と刺激の機会です。散歩中に新しい匂いや音を感じることが、精神的な刺激となります。

おもちゃを使った遊びや、ボール投げなどのアクティビティを取り入れることで、楽しみながら運動量を増やすことができます。

また、犬がリラックスできる静かで快適な寝床を用意するのもおすすめです。適度な温度と柔らかいベッドは、犬の安眠の手助けとなり、家の中に犬専用のスペースを設けることで、安心感を得ることができます。

4.老化による抜け毛

犬は年を重ねると、毛包や皮膚の機能が低下し、毛が細くなり薄毛になることがあります。

老化による抜け毛は自然な現象であり、完全に予防することはできません。しかし、定期的な健康チェック、栄養バランスの良い食事などのケアで健康な皮膚と毛を保つことができます。

犬の抜け毛の原因はこれだけではありませんが、抜け毛が異常になったり他の症状が見られる場合は、獣医師に相談し適切な診断と治療を受けることが大切です。

病気による脱毛の見分け方

病気による脱毛の見分け方

愛犬の抜け毛が通常と異なる場合、病気が原因である可能性があります。

愛犬の抜け毛が以下のような症状と共に現れる場合、病気が関与している可能性があります。

・地肌がはっきり見えている
・部分的に脱毛している
・左右対称に脱毛している
・尻尾が脱毛している
・皮膚が赤くなっている(体幹部全体、目の周り、口の周り、鼻の周り、耳、足、指の間、しっぽ)
・皮膚の黒ずみが増えている
・かゆみがある
・皮膚をよくなめたりかきこわしたりする
・毛の間にフケがたくさん見える
・皮膚を触るとゴツゴツとした感触がある
・皮膚にかさぶたが目立つ
・皮膚が匂う
・皮膚から分泌物が出ている
・最近太ってきた、やせてきた
・最近元気がない
・顔がむくんで悲しげな表情になっている
・手足がむくんでいる
・以前より水をたくさん飲む
・以前より食欲が増している
・以前よりハアハアと呼吸することが増えた
・以前より起立時のお腹が垂れ下がっている
・長期間にわたりステロイド剤を投与している

これらの症状を観察した場合は、かかりつけの獣医師に相談し受診することをおすすめします。

春と秋の大量抜け毛!換毛期について詳しく解説

春と秋の大量抜け毛!換毛期について詳しく解説

換毛期とは、犬の冬毛と夏毛が生え変わる時期のことです。

換毛期は春と秋に起こり、この時期には大量の抜け毛が発生します。換毛期について詳しく解説します。

換毛期の重要性

犬の換毛期は、夏の暑さや冬の寒さに適応するために非常に重要な期間です。

春には夏毛、秋には冬毛が生え変わることで、犬は季節ごとの気温変化に対応することができます。換毛期は犬にとって衣替えをする時期であり、健康な毛と皮膚を保つために必要なのです。

春の換毛期

春の換毛期は3月から5月頃に起こります。気候が暖かくなり、犬の被毛は夏毛に生え変わります。

夏毛は密度が低く、通気性が優れているため、犬は暑い季節を快適に過ごすことができます。

秋の換毛期

秋の換毛期は9月から11月頃に起こります。

気温が下がり始めると、犬の被毛は冬毛に生え変わります。冬毛は体温を逃がさず、寒さに対応するためにふわふわの被毛が生えます。

換毛期の影響と対策

換毛期には抜け毛が増えるため、飼い主は適切なケアを行う必要があります。対策としては、

・ブラッシング
・シャンプー
・トリミング

などが効果的です。

換毛期には大量の抜け毛が発生するため、室内の掃除も重要です。掃除機や粘着ローラーを使用して、抜け毛を効果的に取り除きましょう。

ブラシの選び方とブラッシング方法について

ブラシの選び方とブラッシング方法について

ブラッシングをすることで、抜け毛を取り除くだけでなく、毛の生え変わりを促すこともできます。ここでは、ブラッシングによる抜け毛対策のポイントを詳しくご紹介します。

ブラシの選び方

愛犬の毛質や長さに合った適切なブラシを選ぶことが重要です。おすすめのブラシの種類を紹介します。

1.スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、毛玉や絡まった毛を取り除くのに最適なブラシです。

針のような細かいピンがたくさん並んでおり、被毛の奥深くまで入り込んで絡まりをほぐします。特に長毛種やダブルコートの犬種には非常に効果的です。

ただし、ピンが細かいため、力を入れすぎると皮膚を傷つけることがあるので、優しくブラッシングするよう心掛けましょう。

2. コーム

コームは、毛の整理や絡まりを解消するのに効果的です。細かいピンが連なった形状で、毛の流れを整え、滑らかにします。

特に仕上げのブラッシングや部分的な絡まりの解消に適しています。スリッカーブラシで大まかに絡まりを取り除いた後に使用すると、より効果的です。

コームにはピンの間隔が異なるものがあり、毛の密度や状態に応じて使い分けると良いでしょう。

3. ラバーブラシ

ラバーブラシは、短毛種に特に適したブラシです。柔らかいラバー素材でできており、ブラッシングと同時にマッサージ効果も期待できます。

皮膚に優しく、血行を促進するため、被毛の健康維持にも役立ちます。また、抜け毛を効果的に取り除き、毛艶を良くする効果もあります。

短毛種だけでなく、シャンプー中に使用することもできます。

ブラッシングの頻度と方法

換毛期には、ブラッシング頻度を増やすと良いでしょう。具体的には、1日に数回、少しずつブラッシングするのが効果的です。

これにより、抜け毛をこまめに取り除き、新しい毛の成長を促進することができます。

特に、長毛種やダブルコートの犬種では、抜け毛が毛玉になりやすいため、より頻繁なケアが必要です。

ブラッシング前の準備

ブラッシングを始める前に、愛犬をリラックスさせることが大切です。

愛犬と触れ合い、撫でたり優しく話しかけたりすることで、リラックスした状態にしてあげましょう。

緊張していると、ブラッシングがストレスになりやすいため、愛犬がリラックスできる環境を整えることが大切です。

毛玉の取り除き

特に長毛種の場合、ブラッシング前に毛玉を取り除くことが必要です。

毛玉がある状態でブラッシングをすると、毛が引っ張られて痛みを感じる可能性があるため、まずはコームや毛玉取り用の道具を使って、丁寧に毛玉を解きほぐしましょう。

毛玉がひどく絡まっている場合は、部分的にカットする方法もあります。

ブラッシング時のポイント

1. 力を加えすぎない

ブラッシングの際には、力を加えすぎないように注意しましょう。過度な力を入れると、犬の皮膚を傷つけたり、痛みを感じさせたりする可能性があります。

特に、敏感な部位や皮膚の薄い部分には優しくブラシを通すように心掛けてください。適度な力加減でも、毛の絡まりや抜け毛を取り除くことができます。

2. 皮膚や被毛の状態を確認

ブラッシングを通じて、犬の皮膚や被毛の状態を確認することも重要です。赤み、かゆみ、フケ、しこりなどの異常がないかをチェックしましょう。

特に、換毛期や季節の変わり目には、皮膚の状態が変わりやすいので注意が必要です。異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談して適切な対処を行いましょう。

3. コミュニケーションの一環として

ブラッシングは、単なるケアの時間ではなく、愛犬との大切なコミュニケーションの機会でもあります。

ブラッシングを通じて愛犬と触れ合い、信頼関係を深めることができます。優しく声をかけたり、撫でたりすることで、愛犬もリラックスし、ブラッシングの時間を楽しむようになります。

嫌がる場合は無理にはブラッシングせず、少しずつ慣れさせることが大切です。

室内掃除のコツと便利アイテム

室内掃除のコツと便利アイテム

犬の抜け毛は室内での掃除が大変な部分でもあります。ここでは室内掃除のコツと便利アイテムについて紹介します。

抜け毛のお掃除に便利なアイテム

犬の抜け毛を効率的に掃除するためには、さまざまなアイテムをうまく活用することが必要です。

掃除機

フローリング、タイル、カーペットなどの床面に使用できます。

掃除機のアタッチメントを使って、クッションや部屋の隅など、毛やほこりが溜まりやすい場所をきれいにしましょう。

ほこり取りモップ

フローリングやタイルの床に使用できます。

濡らしたペーパータオルと組み合わせて使うことで、抜け毛を効果的に取り除くことができます。

コロコロクリーナー

衣類やカーテンなどについた毛を簡単に取り除くことができます。

ただし、コロコロの粘着力には差があるので、品質の良いものを選ぶことが重要です。

空気清浄機

室内の浮遊する抜け毛を取り除くために使用することができます。

空気清浄機の集塵機能を活用し、清潔な室内環境を保ちましょう。

掃除のコツとポイント

犬の抜け毛を効果的に掃除するためには、以下のポイントに気をつけながら掃除を行いましょう。

事前に抜け毛をキャッチする

ソファーやベッドなどはスローケットやベッドカバーを使用して保護し、事前に抜け毛をキャッチしましょう。

これにより、毛の飛散を防ぎ、掃除の手間を軽減することができます。

定期的な掃除を行う

換毛期には特に抜け毛が多くなるため、こまめな掃除が必要です。

掃除機やモップを使用して床やカーペットをきれいにし、抜け毛を効果的に取り除きましょう。

品質の良いアイテムを選ぶ

掃除機やコロコロクリーナーなどのアイテムを選ぶ際には、品質や性能に注意しましょう。

吸着力が弱いアイテムの場合、掃除の効果が低下する可能性があります。

掃除機の使用に注意する

ペットが掃除機の音や振動に敏感な場合は、モップや床用ワイパーを使用して掃除を行いましょう。

これにより、ペットのストレスを軽減し、快適に掃除をすることができます。

まとめ

愛犬の抜け毛は様々な原因があり、犬種によっても異なることがわかりました。換毛期、栄養不足、ストレス、老化など、原因を理解し適切なケアを行うことが大切です。

もしも、抜け毛以外の症状があったり、普段と様子が違う際は、必要に応じて動物病院を受診しましょう。

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